スナオナシュキ

素直になりたい:30代男性(自営業)

くしゃみについて全人類に伝えたい事がある

いつからかくしゃみの大きさを制御できなくなった。

昔は音量も小さく可愛いくしゃみだった。クチュンって。

 

小さい頃から周りを気にする性格だった。

くしゃみは無意識だと大音量になり、変に目立って恥ずかしい。羞恥心も相まって、ちゃんと音量にセーブかけてたと思う。

恥じらいを忘れずに育ち、乙女心を持ってる人(老若男女はとわず)は、大人になってもくしゃみが小さいままだろう。

 

 

だが、今の僕のくしゃみは騒音の部類に入る。
それは自覚している。

 

 

もし僕が巨人だったらくしゃみでウォール・マリアを破壊できるレベルだ。 

それくらいの破棄力はあるだろう。

 

決めボイスは 

「あ"ぁぁぁーーしょ!!」 

無意識だとこういうフレーズになる。

 

なぜこうなってしまったのか。 

一つの理由として、「大人になった」 という事が挙げられる。

 

20歳を迎えたとか、赤飯的な概念の大人ではなく、精神的に大人になったという意味で。 

社会に出て、周りから見た評価も固まってきて、ある程度人に見られる事に慣れてしまった精神状態。

もう、モテなくてもいっかな?という諦めもある。

それ故、羞恥心の欠如からくしゃみが大きくなっていったのだと考えらる。 

 

そんなふうに生きていたつもりが、電車というパーソナルスペースを陵辱される環境では話が違う。

くしゃみで恥ずかしい、というより迷惑を掛ける。実害が出るのだ。

なんの因果家かわからないが、電車内でくしゃみしたくなる現象が5年くらいずっとこなかったと思う。

そのまま、家とか、人がいない道とかでセーブをかけずにくしゃみをしていたもんだから、大音量が基本と脳がインプットしてしまっている状態ではあった。

 

 

そして

 

この前、電車乗ってて、ついにくしゃみの衝動が来てしまった。

 

ドアのすぐ横、縦の棒があるスペースに立っていた。

鼻がムズムズする。

その時も脳内はからっぽだった。ボーっとしていた。

鼻がムズムズする。

何回目かで、くしゃみでそうだな、と軽く思った。

 

いよいよ出そうだったので、「電車だからちょっと抑えようかな?」ぐらいの気持ちが芽生えた。

だが、僕の脳はくしゃみの抑え方をもう忘れてしまっていた。忘れていたこともまた、忘れていた。

あの日あの時のくちゅんの仕方を僕はもう思い出せない。

 

「はっ…、はぁあっ…」

 

ぐらいの時に瞬間的にヤバイと察した!予想以上に口が閉じないのだ。

 

時間にして一瞬の出来事なのに、頭はフルスロットルで回転している。
ほら、見聞色の覇気を使う時の感じ。アレと一緒。そう言えば、みんな分かるでしょ?

 

ヤバイヤバイヤバイ、早く口を閉じなきゃ!という思いだけが、高速でグルグル回転した結果。

 

一瞬の隙をついて、思いっきり口を閉じることに成功した!やった!

 

だが口を密室にした反面、止めることが出来なかった溢れるパワーを放出した場所は、

 

 

 

すべて鼻から出た。

 

 

ブゥフバァァ!!

 

 

という感じで、鼻から体液が大量に出た。

鼻だけだ。一方通行(アクセラレーター)だ。

 

もう、くしゃみが恥ずかしいとか、そういうレベルの羞恥心じゃない。

壁を越えている。振り切っている。

 

なんていうか、もう、事件?

 

顎から滴ってるし、胸の方はシミができてるわ。

とにかく顔に付いたのは、残さず全部両手で集めて、鼻と口を両手で塞いでゆっくりと目を閉じた。

 

以外に冷静ではあったと思う。

 

1分ちょっとぐらいじっとして、次の駅に着いたので降りた。

 

満員電車じゃなくて、ホントに良かった……。

 

言いたいことは1つ。

くしゃみは、普段からセーブしてたほうが絶対に良い。

これは、全人類に伝えたい。